仮想なんとか漂流記
日記

写真をSNSに上げることと、画像生成

📅 2023-01-29

Image from Gyazo

最近、画像生成AIなどで問題が起きるのはなぜか、どうすれば良いのか、どういうルールを作ればいいかはよく話題になっている気がするが、これに限らず新しい技術は普及までにそういうことが起こりがちだと思う。

少し前、いや結構前かもしれない。
スマホを持っているのが電車の中で自分しかいないくらいの時期があった。

その頃は料理店で料理の写真を取るのも少し緊張した。
料理を写真に撮ることは料理店のサービスに入っていない、と店主に怒られるかもしれないと思ったからだ。
なお、それが当時の一般的な感覚かどうかは分からず、私だけかもしれない。

もちろん、写真を撮って良いですかと一言聞けば済む話だが、忙しいとそうも言っていられない。
それに誰もが料理の写真を撮るのが当たり前の世になると、1日で数百人が聞きに来る可能性もあって逆にウザがられるかもしれない。

そうならないっぽい(どこかではなってるかもしれません)のはなんか世の中に「こういうのは撮っていいし、こういうのは撮っては良くない」みたいな雰囲気があるからだ。
世の中の「できること」全てにルールがあったらルールが多すぎて訳がわからなくなるだろう。
なのでその文化圏で当たり前すぎることは明文化されたルールにならない。
でも雰囲気は破られてしまうこともある。
だから場所によってはちゃんと撮影禁止、撮影可などのルールが決まっている。

それまでもデジタルカメラはあったが、カメラを取り出してわざわざ撮影するのは旅行や特別なイベントであることが多かったと思う。
もっと気軽に撮れるものとして、携帯電話にも写真機能はあったが「写メール」という言葉があった通り、最初は特定の誰かにメールを送って見せるためのものだった。

SNSに写真を上げて誰でも見れるような状態にするというのが普及したのはスマホ普及の時期だろう。
ちょうどその頃Instagramが出たり、Twitterに画像貼り付け機能ができた。
それらの普及により色んなイベントで写真撮影のルールが整備されていった。

自分の中で大きかったのは、ヒーローショーの撮影である。
(ここは人によってテーマパークの中での撮影だったり色々だ)
今でも昔(2010〜2020くらい)のウルトラヒーローの写真がSNSで流れてくる事があるが、昔になるほどルールが緩かったことが見て取れると思う。

(自分のTLではそんなの見ないし、詳しくないのでそんなことはわからない、と言われそうなので一例を上げておくと、「博品館ウルトラヒーローバトル劇場」は最初の頃はステージ中の撮影は動画撮影が禁止で、静止画は特に禁止ではなかった。その後、撮影禁止の札が出ている時はどちらも禁止、ステージ中は基本撮影禁止と変わっていっている)

しかしヒーローショー企画元が元々想定していた写真撮影はおそらく「家族連れなどが子供の記念写真を残す」ことで、SNSに写真を流すことではなかった筈だ。
手元に写真を残すだけでは起きなかった問題が色々発生し、ショーを動画でアップロードされる問題とか、他の客が写り込んだ写真は上げてはいけないのではなど色々あった結果今のルールになっている。
( https://m-78.jp/event/attention/ )
そしてこのルールはまた今後、できることが変わるにつれて変わっていくだろう。

このように、「できるようになる」からルールが定まる、人々の共通理解になるまでにはラグがあり、その間は色んなゴタゴタが起きるのは想像に難くない。
だからってゴタゴタを起こしていいという話にはならないので、よく考えて使っていきたい。

(画像は昔使ってたスマホです)