日記

ドラマ版「インタビューウィズヴァンパイア」が面白かった

📅 2025-05-19

こんにちは。
いつも年一くらいで更新しているこのブログですが、今回は比較的早めの更新になりました。
実は少し前に小説を書いてカクヨムなどに投稿しておりました。
その後、書き終わるまで観るのを我慢していた「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のドラマ版を観ました。
なぜ我慢していたかというとU-NEXTでしか配信してないのと、小説の題材(吸血鬼)がもろに被っているので影響を受けすぎないようにです。
そもそも元から好きな小説なので、まあ影響はあるといえばありますが……。

とにかくドラマは面白かったです!
存在を知っていて見るかどうか迷っている方はなんとか見てほしいです。
あと流血大丈夫で吸血鬼もののBLが好きな人にもおすすめです!
ただU-NEXTに入らないと見れないのでそこは難しいですね……。

■インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアとは

原作は同名の小説で、日本語では「夜明けのヴァンパイア」というタイトルで出ています。
20世紀に既に200年ほど生きている吸血鬼ルイが、人間にインタビューを受けるという話です。
1994年に公開された映画が有名だと思います。
トム・クルーズが演じた吸血鬼レスタトがとにかく魅力的で素晴らしいのです。ルイはブラッド・ピットが演じています。豪華ですね。
また永遠を生きる少女の吸血鬼クローディアも印象的です。
この三人の吸血鬼が時代に翻弄される半生が語られるというわけです。

ドラマの原作小説と映画については紹介がこれで終わるのですが、実は小説はその後「ヴァンパイア・クロニクルズ」というシリーズとして続いている作品です。

翻訳されているシリーズ一覧

夜明けのヴァンパイア(原題: Interview with the Vampire) 1976年
ヴァンパイア・レスタト(原題: The Vampire Lestat) 1985年
呪われし者の女王(原題: The Queen of the Damned) 1988年
肉体泥棒の罠(原題: The Tale of the Body Thief) 1992年
悪魔メムノック(原題: Memnoch the Devil) 1995年
美青年アルマンの遍歴(原題: The Vampire Armand) 1998年

(以降も出ていますが翻訳は外伝のみ)

そして2巻目の「ヴァンパイア・レスタト」以降はレスタトが中心の物語に変わっていきます。
「夜明けのヴァンパイア」でルイに一方的に語られた内容は本当はこうだったのだ! と暴露本を出した後、ロック歌手としてデビューするなど色々騒ぎを起こしていきます。
そしてなんだかんだルイとレスタトは和解して仲直りします。
そこそこ仲直りしたどころではなく、コンサートに連れて行って開幕直前にキスしたりするくらい仲良いです。温度差に風邪を引きそうです。
「夜明けのヴァンパイア」のルイ視点だとレスタトは魅力的な外見であることは語られますが、吸血鬼になった後は全然好きでないみたいな語られ方なので、何が本当なのかわからなくなりますね。
レスタト側の主張としては65年も一緒だったんだから仲良い時もあったらしいのですが……。

■個人的ドラマ版のポイント

そしてドラマ版は「夜明けのヴァンパイア」の部分の映像化ですが、「ヴァンパイア・レスタト」以降の設定も取り入れられています。
つまり仲良かったときのレスタトとルイの様子がたくさん描かれています。嬉しい!
原作にあった最初の夜に一緒の棺で寝る描写もあります!
それからレスタトの創造主がマグナスという吸血鬼であることも語られます。

実はこのドラマの前に「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」という「呪われし者の女王」に、「ヴァンパイア・レスタト」の内容を加えた映画があるのですが、この映画ではレスタトの創造主が変更されマリウスでした。
マリウスは原作でもレスタトのメンター的な吸血鬼ではあるのですが、創造主ではないのです。
原作での創造主マグナスはレスタトを吸血鬼にしてすぐ自殺してしまい、レスタトはパリで一人気ままに吸血鬼として暮らして自由にしすぎたため、他の吸血鬼と衝突するのです。
そういう部分が映画で全部なくなってしまったのは、尺の問題であるとはいえ残念でした。
(94年映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」は何も教えられなかったとレスタトが言っているのでこの設定が念頭にあったはずなのですが……)
それがドラマ版でマグナスに戻ったので、過去編の描写にも期待が持てるというものです。
実際ドラマシーズン2ではアルマン視点でレスタトと出会った時のことが語られます。
本格的に語られるのはS3(2026年予定)以降だと思いますが、もうそれだけで嬉しかったです。

このドラマの独自の部分として、1970年代(「夜明けのヴァンパイア」が出た時期)にインタビュアーがルイに一度インタビューをしていたが中断して、2020年代にもう一度インタビューと行うという設定になっています。
これは一見、舞台(インタビュー時)を現代にするための設定と言えそうですが、新規向けというより小説既読者向けの設定な気がしました。
というのも70年代のインタビューと今回のインタビューの相違はなぜあるのか、という縦軸で話を引っ張っていくのですが、回想が入るためもともとの話の流れを知っていないと時系列の混乱が起きそうな気がします。
ですが最終的にうまくまとまりカタルシスを生み出していたので良かったです。

他にもルイの弟の話が出てくる事や、18世紀の話から20世紀初頭からの話に変更されたことで、「この描写がこの年代になるとこういう解釈になるのか」と興味深く感じたことや、逃げようとするクローディアを追っかけてくるレスタトが怖かったとか、ルイの能力アップしてない? とか、色々書きたいことがあるのですが、長すぎてまとめきれなくなりそうなのでこの辺にしておきます。
早く続きが観たいです。